画像:令和3年度子ども・子育て支援調査研究事業教育・保育施設等における重大事故防止対策に係る調査研究より
2024年2月26日、福岡県内の小学校で、1年生の児童が給食をのどに詰まらせて亡くなるという事故がありました。
実は今回とまったく同じ事故が、2015年に大阪市内の小学校で起きています。
うずらの卵やミニトマト、大粒のぶどうなど、丸くて表面がツルツルしている食品は、喉の奥にはまり込みやすいことが知られています。
小学1年生の頃は歯が生え換わる時期で、前歯がない時期があることはみなさんよくご存じかと思います。
前歯がない状態ですと、表面がツルツルした食べ物の場合、噛もうとしてもうまく噛みきれず、そのまま吸い込んでしまうことがあります。
そうすると、食べ物はその形のままのどの奥まで到達し、喉頭にすっぽりはまり込んで空気の通り道がふさがれてしまう、そしてその状態が10分を越えると死亡する、ということになります。
未就学児を対象に作られたガイドラインには、「給食での提供を避ける食品」として、うずらの卵も挙げられています。
小学校低学年では、上記のように、「歯の生え換わり」という要素が加わりますので、このガイドラインを小学2年生くらいまで適用し、給食にはうずらの卵は出さない、あるいはうずらの卵は切って提供する必要があると思います。
いずれにしても、高学年の児童とは異なる食材、異なるメニューなど、特別な配慮が必要です。
▪️小学生の皆さんへ▪️
Safe Kids News 窒息予防の「は・ひ・ふ・へ・ほ」